DAWとはどういったソフトなのか
DAWとは、Degital Audio Workstation(デジタル オーディオ ワークステーション)という意味で、デジタル音声を編集したりするためのソフトです。
デジタル音声というのは、パソコン内で音のデータとして扱う音声データ(オーディオデータ)の事です。
普段私たちが聴いている音楽は、MP3やWAV、AIFFといったデジタル音声ファイルに格納されているオーディオデータを再生して、そのデータをスピーカーやイヤフォンなどで空気振動を起こす事で現実の音として聴くことが出来ます。
デジタル音声を編集できるソフトには、音声編集ソフトなどもありますが、DAWでは、デジタル音声以外にもMIDIという規格のデータを扱う事が出来ます。
MIDIとは？
MIDIというのは、Music Instrument Degital Interface(ミュージック インストゥルメント デジタル インターフェイス)という言葉の略称で、演奏情報などのデータを機材やソフト間で相互に通信するためのデータの規格です。
DAWソフトでは、プラグインと呼ばれるソフトウェアの楽器を使って、音楽を作る事も出来ます。
そのプラグインに対して演奏情報を送るためのデータの規格が「MIDI」と呼ばれるものです。
DAWソフトでは、このMIDIというデータの規格を扱う事が出来るツールとして、「MIDIシーケンサー」というツールが付属されています。
MIDIシーケンサーとは？
MIDIシーケンサーというツールでは、MIDIデータの入力を行ったり、編集を行ったりする事が出来ます。
MIDIデータの入力では、ノートと言う音符の代わりになる印を打ち込んだり、そのノートの音の強弱を調節したり、音程の変化を調節したりします。
そして、DAWソフトのトランスポートパネルで再生ボタンをクリックすれば、打ち込んだMIDIデータの演奏情報がプラグインに送られて、プラグインがその演奏情報に沿ったオーディオデータを出力します。
オーディオインターフェイスを使わずにDTMを行う場合、MIDIシーケンサーとプラグインを使って楽曲制作を行う事になります。
パソコンで音楽を作るには？
パソコンを使って音楽を作る事を「Desk Top Music」(デスクトップミュージック)と言います。
デスクトップミュージックは、頭文字をとって「DTM」と略されます。
パソコンで音楽を作る事全般をDTMと言って、DTMでは、DAWというソフトを使って音楽制作を行うのが一般的です。
DAWというソフトでは、
といった作業を行う事が出来ます。
DTMにおいては、DAWと言うソフトは必ず必要になるのですが、そのDAWと言うソフトにも種類が色々あり、どれを使うかは、作りたい楽曲のジャンルなどによって判断します。
DTMを始めるために揃える機材
DTMを行うには、いくつか必要になる機材があります。
これら以外にもDTMで使う機材などはいくつかありますが、とりあえず、この五つがあれば良いと思います。
ただ、必ず必要という訳ではなく、オーディオインターフェイスは、楽器の演奏を録音したりボーカルの声を録音したりするためのものなので、もし、楽器を演奏したり、ボーカルを「ボーカロイド」などの歌声合成ソフトを使って作る場合には、オーディオインターフェイスは必要ありません。
もちろん、コンデンサーマイクやポップガード、ショックマウントといった機材も必要なくなりますし、MIDIシーケンサーだけを使って打ち込みを行うなら、MIDIキーボードも必要ありません。
ですが、とりあえず、これらの機材を使ってみた方が、DTMの学習が捗りますし、作曲作業もかなり楽になります。
それに、これらすべての機材を購入したとしても五万円も掛からないので、とりあえず、安価なものを購入してみましょう。
DTMを行うために必要な知識
DTM初心者の人でもDAWを使って作曲が出来るようになるには、最低でもこれらの知識が必要になると思います。
- オーディオデータを編集するための知識
- MIDIについての知識
- MIDIシーケンサーの使い方
- オーディオインターフェイスの使い方
- オーディオドライバの設定
- プラグインの使い方
- 音の周波数分布に関しての知識
逆に、これらの知識について理解できていれば、DTMで行う音楽制作の基礎的な知識が全て身についている状態と言えるので、他の知識についても理解しやすくなると思います。
ですので、DTM初心者の人は、とりあえず、これらの知識について調べたり、教本などを購入して学習したりしていきましょう。
